レプリケーションの開始

シナリオを作成したら、それを実行してレプリケーション プロセスを開始する必要があります。通常、マスタ上のデータの変更をレプリカにレプリケートする前に、マスタとレプリカを同期する必要があります。そのため、レプリケーションを開始する最初の手順は、マスタ サーバとレプリカ サーバの同期です。サーバの同期の完了後、自動的にオンライン レプリケーションが開始され、マスタで発生するすべての変更が継続的にレプリカに反映されます。

Arcserve RHA では、同期とレプリケーションを同時に実行することができます。この場合、サーバはファイルが使用中で更新されている間も同期されます。マスタ上で発生した変更はすべてキャプチャされスプールに保持されます。同期が完了した後、レプリケーションが開始され、レプリカ上で変更が更新されます。

注: レプリケーション プロセスを成功させるには、エンジンを実行しているユーザに、マスタに対する読み取り権限があり、すべてのレプリカ ホスト上で各レプリケーションのルート ディレクトリとそのファイルに対する読み取りおよび書き込み権限があることを確認してください。

レプリケーションを開始する方法

  1. マネージャで、実行するシナリオを選択します。
  2. シナリオを実行するには、標準のツールバーにある実行ボタン をクリックします。
  3. Arcserve RHA は実行前にシナリオを検証します。

  4. シナリオが正しく設定されていない場合、または関連ホストで問題が発生した場合、[イベント]ペインにエラーが報告されます。
  5. 以下の点に注意してください。
    • エラーが表示されている場合、シナリオは実行できません。レプリケーション プロセスを開始するには、まずこれらのエラーを修正する必要があります。
    • マウント ポイントのレプリケーションは、エンジンが開始される前にマウント ポイントがマスタに追加されていた場合のみ問題なく実行できます。エンジンがすでに実行されているときにマスタ ルート ディレクトリにマウント ポイントを追加した場合、エラーは表示されませんがレプリケーションは開始しません。この場合、レプリケーションを開始する前にマスタでエンジンを再起動する必要があります。
      このルールは、レプリケーション中のマウント ポイントの削除にも適用されます。レプリケーションの一部として定義されていたマウント ポイントを削除する場合は、まずエンジンを停止し、次にマウント ポイントを削除し、最後にエンジンを再起動してレプリケーション プロセスを続行します。
  6. エラーが報告されない場合、[実行]ダイアログ ボックスが表示されます。
  7. [実行]ダイアログ ボックスには、同期オプションのリストが表示されます。ファイル レベル、ブロック レベル、またはボリューム同期を選択できます。詳細については、「同期」を参照してください。
  8. 注: 通常は、デフォルト値を選択するのがもっとも適切です。
  9. ファイル サーバ シナリオに対し、[ファイル レベル同期]が同期方法として選択されていることを確認して、[OK]をクリックします。
  10. 重要: マスタとレプリカのルート ディレクトリ内のデータが同一であることが確認できる場合を除き、同期はスキップしないでください。

  11. マネージャでは、シナリオの左側に緑色の実行中マークが表示され、シナリオが実行中であることが示されます。また、シナリオのステータスも[実行中]に変わります。
  12. シナリオの実行が開始されると、フレームワーク ペインの下部に[統計情報]タブが表示され、レプリケーションの情報がグラフィカルに表されます。
  13. デフォルトでは、同期が開始すると、同期レポートが生成されます。レポートを表示するには、「レポートの表示」を参照してください。
  14. 注: レプリケーション レポートを定期的に生成して、各関連サーバのレプリケーション プロセスをモニタすることもできます。